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Music Review 010「夜空ノムコウ」(SMAP) [音楽]

私たちの世代は、学生時代を通じて、ある意味信じられるものがありませんでした。

私たちの青春時代は、信じたことすべてが壊れかけ、終わりかけ、そして何かが始まろうとしていました。

その混乱と終末の時代は、あいまいなまま未来に向かおうとしました。

多少の明るい期待がありましたが、それも信じうる確かなものでもありませんでした。

そして駆けるように時だけが経ち、今私たちの世代はまたもやあいまいな未来にたどり着いてしまいました。

世相が語るこの灰色の時代にどれほど確信しうるものがあるのでしょうか。

「つまらない常識など、、、」

「あの頃の未来に、、、」

「全てが思うほど、、、」

確かに無力感におそわれ、そう感じるときもありますが、人生に遅すぎるということはありません。

やはり自分を信じ続けて行動すること、明日はそのために待っているのだと思います。

この歌はあいまいさを抱えてしまった私たちの世代にもしっくりきます。

自分を再び確かめるという意味で。

夜空ノムコウ(ユーチューブ)

はっこう
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Music Review 009「ボレロ」(ラベル) [音楽]

学生時代に曲作りでお世話になった友人がいます。

彼は中学生のときにラベルを聞いて、初めてクラシックに目覚めたといいます。

彼から心酔するラベルの話を何度聞いたことでしょうか。

遅咲きな彼は作曲を本業にはしませんでしたが、今でもインディーズからテクノミュージックのアルバムを出し、曲作りに励んでいます。

映画ファンの私は私で、映画「ボレロ」を観、画面から伝わってくる迫力に圧倒されたのを今でも覚えています。

繰り返されるフレーズのテンションが次第に昇りつめ、弾け飛んでしまうような終わり方は、聴く者のカタルシスとなります。

実に肉感的であり、パッションの浄化ともいえる曲です。

実はラベルはすでに「フラクタルミュージック」を知っていたのではないか、という疑念を抱くのは私だけでしょうか。

好きなクラシックのひとつです。

ラヴェル - ボレロ カラヤン ベルリンフィル 1985(ユーチューブ)

はっこう

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