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Music Review 022「木綿のハンカチーフ」(太田裕美) [日記]

ちょうど大学進学の時でした。

上京する日、田舎の駅で家族や後輩たちが「万歳三唱」をして見送ってくれました。

少し気恥ずかしい気分で席に着き、遠ざかる田舎の駅を振り返りながら、都会に向かいました。

都会というものを知らない私は、上京して初めて「人ごみ」というものを知ることになりました。

「人ごみ」の中で二十歳を迎えましたが、さしずめ何をしたわけでもありませんでした。

さてこの歌はその二十歳の頃に大ヒットした曲です。

透明感あふれる太田裕美は、遠くへ来てしまった「ぼく」と残された「君」の気持ちを切なく歌いました。

大学へ行くと地元には戻らない時代だったし、携帯電話もなく、ネットもなく、遠距離恋愛など考えられませんでした。

唯一の通信手段は手紙でした。

「都会の絵の具」に染まるのはどうしょうもないことでしたから、共通の話題もなくなり、相手が見えなくなっていきます。

離れると手紙はいつのまにか途絶えるものです。

「都会の絵の具」というものは良くも悪くも確かにあります。

「染まらないで帰って」といわれても、、、。

「からだに気をつけてね」、、、ああつらい、つらい。

ちなみに私はものをあげたり、もらったりすることがあまり好きではない性質(たち)です。

でも「木綿のハンカチーフ」くらいねだってくれれば、、、。

この歌を聴くと、私たちの世代はほろ苦い想い出が甦り、胸がキュッとなります。

そしてちょっとした罪悪感のようなものがよぎります。

木綿のハンカチーフ (歌詞入り ) 歌 太田裕美(ユーチューブ)

はっこう
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