横浜市立大学名誉教授 理学博士 都筑卓司氏のエッセンス(2) [日記]
横浜市立大学 名誉教授 (亡)都筑卓司(恩師)
考えること
このとき、なぜ雪は白いかを考えることは、--いささかオーバーな表現かもしれないが--生きていくうえでの回り道だろうか。たしかに、考えることなしに感覚的にだけ物事をとらえ、これに対する最小限の処置をとるだけで、人間は生きられるかもしれない。しかし、考えることにより、われわれの生活は別の意味での豊かさを増すのではあるまいか。そして、考えることと感じることは、けっして両立し得ないことではない、と私は思っている。
考えること、つまり知的な活動は別の意味での面白さを与えてくれる。小さくは知的好奇心の満足、大げさにいえば自然観の確立、というのもなかなかにあじわいの深いものである。(「科学の目」1978年4月発刊)
考えること
このとき、なぜ雪は白いかを考えることは、--いささかオーバーな表現かもしれないが--生きていくうえでの回り道だろうか。たしかに、考えることなしに感覚的にだけ物事をとらえ、これに対する最小限の処置をとるだけで、人間は生きられるかもしれない。しかし、考えることにより、われわれの生活は別の意味での豊かさを増すのではあるまいか。そして、考えることと感じることは、けっして両立し得ないことではない、と私は思っている。
考えること、つまり知的な活動は別の意味での面白さを与えてくれる。小さくは知的好奇心の満足、大げさにいえば自然観の確立、というのもなかなかにあじわいの深いものである。(「科学の目」1978年4月発刊)
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